「難病と医療のこれからを考える」

 10月22日(土) 岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館 きらめきプラザに於いて、『難病ピア・シンポジウムin岡山 難病と医療のこれからを考える』を開催しました。このシンポジウムは岡山県難病連絡協議会とNPO法人筋無力症患者会の主催、共催としてNPO法人 難病ネットワークのもと行われました。プログラムは2部構成で、第1部は患者自身と医師による講演、第2部は「嚥下障害とリハビリ」「難病と年金」という日常生活に役立つ講演でした。

「難病と医療のこれからを考える」

 第1部では、NPO法人筋無力症患者会理事長 恒川礼子理事が「患者にはチカラがある」という題目で、NPO法人表皮水疱症友の会 DebRA Japan理事長兼、一般財団法人北海道難病連の宮本恵子理事が「患者力と医療」という題目で講演しました。

 第1部最後は、独立行政法人国立病院機構 岡山医療センター神経内科・医長 真邊泰宏先生の「医療の力」でした。

 休憩後、第2部は、社会医療法人全仁会 倉敷平成病院リハビリテーション部の言語聴覚士 影山ユカリ先生より「嚥下障害とリハビリ」という題目で講演、そして、今回の講演最後は社会保険労務士・産業カウンセラーの桑田由香里先生による「難病と年金」のお話でした。

 

 

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 第1部、2部それぞれの終了後に質疑応答の時間が設けられ、活発な質問があり、充実したシンポジウムとなりました。また、4時間という長時間にもかかわらず、皆さん熱心に聞き入っている姿が印象的でした。アンケートには、「患者自身の声が聞けたことは大変良かった」、「勉強になった」、「自分自身ももっと頑張らなければ」という前向きな意見が多く寄せられていました。

 難病患者が、病気と向き合い、地域で自立し、安心して暮らせる社会の構築には、難病患者とその家族、医療関係者が共に考え、勉強することが大切です。難病患者と医療のつながりは大変重要で、難病患者にとって、生活の質(QOL)を高め、病気と共存しながら楽しく過ごすために、考えていかなければならないことがたくさんあります。

今回のシンポジウムは患者自身の声や、リハビリ、年金と盛りたくさんな内容で開催いたしました。より多くの知識を難病患者やその家族の方々、医療関係者に周知していただける良い機会であったと思います。

 医療講演会の内容は、希望者(会員)にDVDでお届けいたします(実費)。
発送及び受付は、準備が出来次第、会報「新生」及びHPでお知らせいたします。